少し前までは「負け犬」とやや否定的に呼ばれていた未婚女性も、いまや「おひとりさま」と呼ばれ、ドラマの題材になるなど、肯定的に受け止められつつあるようだ。とはいえ、実際のところ、当の未婚女性たちはどう思っているのだろうか。

モバイルリサーチを展開する、ネットエイジアでは、「おひとりさま」を「ひとりの時間や生活を楽しむことができる自立した女性」と定義し、意識調査を行った。対象は、まさに「おひとりさま」候補ど真ん中の30歳から49歳までの未婚女性で、約1000名が回答している。

調査結果によると、まず、9割以上が「ひとりの時間を大切にしたい」、6割以上が「今の生活に満足している」と考えており、未婚女性の多くが、現在の独身生活に満足している結果となった。一方で、将来に対して不安を抱えている人が6割以上いることも判明した。

だからといって、安定を求め、絶対に結婚したいかというと、必ずしもそうではなく、「結婚はしなくても良い」と考える人が5割強と過半数を占め、実際、積極的に結婚相手を求める「婚活」をしている人は約１割と低い数字にとどまっている。

簡単にまとめると、未婚女性たちの多くは、将来への漠然とした不安はあるものの、結婚にはこだわらず、マイペースに生きていきたいと考えている、つまり、「おひとりさま」を前向きに受け止めているといったところだろうか。

ただし、年齢が高まるほど結婚や婚活への思いが低くなっていることを考慮すると、年齢を重ねるにつれ「結婚は難しいだろう」と考え、「おひとりさま」を肯定するしかない「現実」もあるのかもしれない。

ちなみに、未婚女性が憧れる独身の女性タレントの第1位は、他の人の2倍以上の支持を得た「天海祐希さん」だそうだ。彼女自身は「おひとりさま」についてどう思っているのか、聞いてみたい気もする。
（TechinsightJapan編集部　Hamasaki）