writer : techinsight

iPhoneが機械操作のタッチパネルに変身。工場での作業効率をアップ

iPhoneが、機械操作のタッチパネルになる。作業効率を改善しコストダウンを図れる優れたソフトウェアが登場した。

有限会社伊藤ソフトデザインは、iPhoneおよびiPod touchで持ち歩ける簡易タッチパネルを実現するソフトウェア<>「irPanel」を開発し、発売を開始した。

現在、工場での作業や工程を自動化するFA=ファクトリーオートメーションの分野で、機械の操作には主にタッチパネルが採用されている。

画面表示で操作が理解しやすいのが特徴だが、ほとんどのタッチパネルは固定式であるため、機械によってはメンテナンス時に1人で作業するのが困難な場合がある。

また、タッチパネルから離れた場所での操作が必要な場合には、確認する人と操作をする人と分業で行わなければならないケースもある。

そのため、現状はタッチパネルを複数台用意したり、長いケーブルを付けてタッチパネルを持ち歩いたりしなければならなかった。

そこで登場するのが「irPanel」だ。これは、iPhoneおよびiPod touchでPLC(リレー回路の代替装置として開発された生産設備等の制御装置)の操作や管理を可能にするソフトウエアだ。iPhone、iPod touchで持ち歩ける簡易タッチパネルとなっており、機械から離れた場所でのメンテナンスや操作が可能となる。

これにより、作業者の削減や移動回数を減らし、作業効率の改善が期待できる。他に特別なソフトを導入する必要もなく、またiPhoneやiPod touchを用いるため、導入や環境整備が簡単だ。

また、1台で複数台の機械を兼用することもできるため、コスト削減にも貢献できる。

「irPanel」はAppStoreにて4900円で販売中。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)