好きな街ランキングや住みたい街ランキングでは常に上位にランクインする街、下北沢。東京・世田谷区の中でも有数の繁華街で、京王井の頭線と小田急線が交差する。新宿にも渋谷にも近く、古くからの住宅街もあるこの街は、若者の街として古着屋やレコード店、ライブハウスや飲食店が数多く立ち並ぶ、良い意味で「雑多な街」だ。
しかし再開発事業によりその「雑多」が失われつつある。渋谷、新宿に近いことから、将来的には今の商店街は衰退していくのではないかという懸念もある。
そんな下北沢にとって、一筋の光となるだろうか。株式会社ケイズシステムと株式会社HANABIダイニングが、下北沢の活性化プロジェクト「TENGOO」を、先月末より開始した。
「TENGOO」は、下北沢という街に、より多くの人によりたくさん足を運んでもらうことを目的として様々なサービスを提供するものだ。
「TENGOO」ではPC版とモバイル版のサイトを立ち上げ、プロジェクトに賛同し加盟した店舗の情報をサイト上で紹介している。現在は飲食店向けの「TENGOOグルメ」と美容室向けの「TENGOOビューティー」の2種類のカテゴリーが用意されており、今後続々と増えていく予定となっている。
また、「TENGOO」のシンボルとしてプラスチック製のTENGOOカードをキャンペーンなどで無償配布する。利用者はこのTENGOOカードを加盟店に持参すると、加盟店が用意した特典またはサービスを受けることができる。
さらに、フェリカのカードライターを用いた「TENGOOスタンプ」も導入。おサイフ携帯を利用して店舗独自のポイントをためたり、TENGOO事務局が開催するTENGOOスタンプラリーに参加したりすることができる。
ちなみに、「TENGOO」の名前の由来は下北沢を代表するお祭りである「天狗祭り」と、「店(てん)」、「グー(=good)」が掛かっているという。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)