writer : techinsight

【ドラマの女王】”大人の魅力全開”小林薫がキテるぞ。 でも鍵はオダジョー。『深夜食堂』。

今回の【ドラマの女王】は、小林薫『深夜食堂』『カムイ外伝』で松山ケンイチを押えて“いい味出してた”小林薫が、これまた渋~い魅力を見せてくれた。東京・新宿の片隅にある「居酒屋風めしや」のマスターに扮した小林。場所柄、毎夜食事を食べにやってくる客たちのヒトクセのある人間模様は必見。これから水曜深夜はお父さんの癒しゾーンと化する。

新宿・花園界隈にある、「深夜食堂」と呼ばれる小さなめしやは、営業時間が深夜から朝まで。メニューは豚汁定食、ビール、酒、焼酎しかないが、あとはマスター(小林薫)が出来るものなら、何でも作ってくれる。夜の街を行きかう客たちのリクエストに応える無口なマスターの小林薫は、今年58歳。JRAの馬主もやってる“競馬好き俳優”ぐらいにしか意識してなかったけど、今が一番男ざかり。カッコイイ。

深夜食堂に集うクセのある客たちは・・・・。
男に惚れっぽくて、惚れた男の好みで自分も明太子を焼いて食うストリッパーのマリリン(安藤玉恵)。安藤は、知る人ぞ知る元ポツドールの看板女優。この人、ちっとも色っぽくないけど、演技は大胆。『湯けむりスナイパー』でも、全裸で源さんと絡んでた。今回もいい味を出している。

マリリンの次はヤクザの竜ちゃん(松重豊)。なぜか常連客になり、意外にも赤いタコさんウィンナーがお気に入り。竜ちゃんに“恋”するオカマの小寿々(綾田俊樹)がマスターのたこさんウィンナーをお弁当にして届ける。竜ちゃんと、たこさんウィンナーにはなにかヒミツがあるようで・・・・。小寿々を演じる東京乾電池の綾田さん、久しぶり。本当のオカマに見える。

その他店には、不破万作やら、田畑智子やら、『色即ぜねれいしょん』 監督の田口トモロヲなど、今後、通好みなキャストが続々客として出てくる予定。そして第一話の終わりに、食堂の隅で「人生なめんなよ。」とかブツブツ言ってる謎の酔っ払い“カタギリ”を演じるオダギリジョー。映画『空気人形』でもちょっとだけ出てたけど、主演したドラマ『ぼくの妹』では低視聴率にあえいだ。2年前の『帰ってきた時効警察』のように深夜枠を再び盛り上げる事ができるか。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)