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今回の【ドラマの女王】は、早いものでもう5回も放送している『必殺仕事人2009』。新年一発目のこのコーナーで、「何かが足りない、足りないものはエロとグロ」という結論に至った記者であったが、ご本家の「仕事人」の“エロシーンと、えげつない殺し”という見所を「封印」し、あらためて『必殺仕事人2009』を見てみた。
第5話のあらすじは、大仏建立の為に寺ではたらく宮大工が、今で言う“手抜き”工事に気が付いた。仲間内の大工と奉行所に行こうと言った矢先、宮大工一家が皆殺しにされてしまう。一人だけ助かった息子が、作太郎(前田航基)の友達であったために、仕事人たちが、裏切った仲間の大工や悪者たちを始末に立ち上がる。というお話。
ここで注目すべきは、1人残ったまだ10歳やそこらの子どもに、“仕事人への依頼”を誘導する和久井映見。「あそこにお金を払うと親を殺したやつを殺してくれるよ。」といった内容の耳打ちやら、お稲荷さんにお金を置きに来た大工の息子に「金は受け取った(仕事は引き受けた)もういきな!」的な天の声。仕事を引き受けるまでの動作に無駄が多い。
和久井はこのドラマの中で、仕事人たちに仕事の依頼を説明するいわゆる「情報屋」のような役割をするのだが、一応、常磐津の師匠で“きれいどころ”なので『水戸黄門』のお銀よろしく、事情聴衆なんかもする。
芸者になりすまして悪代官の宴会でお酌をしたりするのだが、色気もなければ明るくも無く、その変身ぶりが何しろ中途半端。
「大人のお遊び感」がまるで無いまじめな和久井は、いかにも「シングルマザーが頑張ってます。」みたいで痛い。同じ時代劇でも、『あんみつ姫』の母・てん茶の方がコミカルでずっと良かった。
そして、仕事人たちに目を向けてみると、これもまたトホホな結果なのである。
「一太刀で悪を切る」小五郎の“仕事”もあっというまで味気無い。歌舞伎でいう“荒事”的な役割を担当する松岡昌宏の“仕事”も、豪快さや美しさに欠ける。出演者の関係上、最大の見せ場を「殺し」にしたくないのはよく分かるのだが、あんまりにも“ぱっぱと片付けられる”と、恨みそのものが薄められてしまう。
主役を東山紀之に譲り、枯れた中村主水を演じる藤田まことも“取ってつけた”ように地味。藤田は、ぱちんこファンのためのサービス出演か。
ジャニーズ若手、大倉忠義(関ジャニの魅力の無さにもガックリだ。竹を削ってクネクネヘビをつくり、それに糸を通してひっぱって、クネクネへびが口を開けて「殺される人」の首に噛み付くって・・・。なんかもっと他にいい殺し方は無いものか。
「惚れた女を殺された怒りから仕事人となり、彼女の残した子(まえだまえだの兄ちゃんの方)を育てている。」演技力に乏しい大倉には、この設定でさえも重圧だ。
昔の必殺に出ていたひかる一平でさえ、もうちちょっとオイシイ設定(江戸時代の発明好きな浪人生)だった。このままじゃ子役に喰われっぱなしだ。
この程度の「仕事ぶり」で、時代劇ファンを丸め込もうとしたテレ朝のなめた姿勢にもビックリだが、こんな『必殺仕事人!』に金を出すスポンサーがいるんだから、まだまだテレビ業界も安泰なのではないか。
(編集部:クリスタルたまき)
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