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昨日、ルービックキューブを解くのに26年かけた男の話を紹介したが、今度は全く逆のケース。ドイツで緊急通報用番号の999番に見当違いの電話を掛けた女性がいる。彼女は彼女なりに切羽詰まっていたようなのだが、それはどんな理由だったのだろう。
この女性、クロスワードパズルを始めて順調に解いていったのだが、最後の単語がどうしてもわからない。それさえわかれば見事全てのマス目が埋まるというのに、と居ても立ってもいられなくなった。友達に電話で問い合わせたり、ネットを使って調べたりもしたが、なかなか答えがわからない。
最後の問題のヒントは“国境警備隊の正式名称は?”というものだった。そこで、「待てよ」と彼女の頭に妙案がひらめいた。国境警備隊の連絡先はわからないが、警察なら大きなくくりとして間違ってはいない。聞けば仲間のことだからすぐにわかるだろう。そう考えた彼女はさっそく999番に電話をかけた。
もしかしたら、こんなやりとりがあったのかもしれない。
「はい、こちら999番。事件ですか、事故ですか?」
「え・・・どちらかといえば事故ね」
「場所はどちらですか?」
「自宅です」
「被害者はどんな状態ですか?」
「さっきから頭を抱えてるわ。」
「意識はありますか?」
「もちろんよ。あなたと話してるでしょ。」
「は?」
「クロスワードの最後の一つで“つまずいて”るの。国境警備隊の正式名称って何?」
「ムッキー!!」
対応の仕方次第では人の生死を左右する持ち場だけに、係官は激怒して、「今すぐ電話を切らないなら公務執行妨害で告発するぞ」と怒鳴った。
それに対する彼女の言い分はこうだ。「私はちょっとした助けがほしかっただけなのよ。彼らにしてみればほんの一秒ぐらいで済むことでしょ。それなのに電話を切らされたのよ。」
警察のスポークスマンは言った。「ダイヤル999が緊急通報用番号と呼ばれるのは緊急事態だけを扱う番号だからです。クロスワードパズルを解くことは断じて緊急事態ではない。」
「こんなことを訊いて面倒に思われないだろうか」などと気兼ねして人に訊けないでいたことでも、いざ訊いてみると実に気軽に対応してもらえたなどという経験は誰にでもあるだろう。こういう経験をすると、「何でも言ってみるものだ」と思うが、今度ばかりは相手が悪かったようだ。
(編集部:こてつ)
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【参照】
・ananova