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今回の【ドラマの女王】は、次回最終回「サラリーマンをナメんじゃねえ!」が決めゼリフの『サラリーマン金太郎』。かつて高橋克典でヒットした金太郎役をおおせつかった永井大は、『特命係長・只野仁』や『黒い太陽』の出演とは違った熱い男気溢れるキャラクターをうまく演じきれたのか?
全てが古い往年の人気マンガを、20年前のバブルの期ならともかく、リーマン・ショック吹き荒れる2008年暮れにもってきた。このご時勢に10億円規模の駅前開発と言われても、「どっから金が出るんだよ!!」と突っ込みたくなる。
『OLにっぽん』以上に時代の空気が読めていない。
ベタな展開、情の濃いホステス、決してリストラなどいい渡さない部下思いの上司など、日本のお父さんたちに送るファンタジーなのかもしれないが、実際のサラリーマンをとりまく現状はもっともっと厳しい。リストラ・賃金カット・サービス残業・パワハラ。金太郎よりもっとすごいモノと日本のお父さんたちは毎日戦っている。
型破りを通し、意味のない抗争に明け暮れ、あげくのはてには暴力沙汰と、サラリーマンを一番ナメているのは金太郎自身ではないか。
実際の落札に際し、建設会社はもっとちゃんと仕事をする。綿密な設計計画や予算割り、丁寧な測量など時間と手間をかけて見積を作り根回しをする。談合といえどもキチンとした話し合いの上決まる場合も多い。金太郎のように人柄が気に入られて落札できる程な甘い世界ではないのだ。
こんな形で、連続シリーズのスタートを切らされた永井。ただ熱いばかりでなくもっと大人の男っぽさを研究すべきだ。これでは「金太郎」というより、同じ本宮ひろ志原作でも、ケンカ旅を続けながら生涯の嫁さがしをする『俺の空』の「一平」みたいだ。
毎回ドラマのオチに使われる、『シシカバブー』というゆずの能天気なエンディングテーマ。正直これもいただけない。湿気ぼったいフジのドラマ『イノセント・ラブ』に出演中の北川のひきつった笑顔を思い出す。偶然かもしれないが節操のない起用はかえって逆効果だ。
資産を証券化して金を借り、暴落したらドロンの某マンション会社、国と地方あわせて6兆円の道路財源をとりあう族議員。現実の建設界には新しいネタがゴロゴロしている。シリーズを続けるならもっとスケールの大きいストーリーを盛り込んで欲しい。
そうでもしないと、見ているサラリーマンがスカッとしないじゃないか。
(編集部:クリスタルたまき)
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