別のユーザーは「死者は怖くないが、給料が幽霊より怖い」と皮肉を込めてコメントした。
特に、月給2200元(約4万5000円)という報酬について、「この給料では恐怖を乗り越える価値がない」との批判が少なくない。「2200元では10分どころか1分も滞在できない」「10時間いても良いが、給料が低すぎる」といった声が目立つ。
一方、「これは働くことの厳しさを知らない人にはちょうど良い試練だ」とする肯定的な意見も一部で見られた。
―背景にある職務の特殊性
葬儀業界には、遺体管理や火葬といった業務が含まれるため、他の職種とは異なり、精神的に特有の負担が伴う。
乳山市葬儀サービスセンターの職員は、「この仕事では特殊な環境に適応する能力が必要であり、現場試験はその適性を測る方法の一つ」と主張している。
―面接前の試験は「不適切」と専門家
中国南西部で葬儀業に詳しい専門家は、「遺体安置所での10分間滞在という試験には、倫理的な問題が含まれる可能性がある」と指摘する。
「このような職種には高い専門性が必要であり、通常は心理テストやインターンシップ期間を設けるべきです。面接前に直接現場試験を行うのは不適切でしかありません。」
―「応募者はいます」
今回の求人広告は、受付期間が17日までであった。
中国のニュースメディア『上观新闻』が採用担当者に電話で確認したところ、「応募者はいます」と回答を得た。しかし、採用者が決まったのかどうかは今のところ公表されていない。
画像は『South China Morning Post 「China funeral home asks jobseekers to spend 10 minutes in morgue, sparks public amusement」(Photo: Shutterstock)』『手机搜狐网 「凭胆量入职?一殡葬单位面试需先在遗体冷藏室待10分钟!工作人员:已有人报名!」(乳山市人力资源和社会保障局)』より
(TechinsightJapan編集部 八田理子)