英南部ドーセットにあるRSPCA「アシュレイ・ヘルス動物センター」でリハビリを行い、一時的な里親のもとで5週間を過ごし、その間にスタッフが新しい飼い主を探し始めた。
そして2月、ドーセットに住むカースティン・ダグラスさん(Kirstin Douglas、49)と、息子でQAエンジニアのクレイグさん(Craig、27)がネットを閲覧していた際にドギーのプロフィールを見つけた。
メンタルヘルス支援ワーカーとして働くカースティンさんは、ドギーとの出会いを特別なものと感じた理由を次のように語った。
「クレイグは2023年11月、オートバイの事故で脚に重傷を負い、手術を受けることになりました。回復中は自宅から仕事をしていたので、一緒に過ごせる犬を探していたのです。実は当初、子犬を飼うことは考えていなかったのですが、あのドギーに『ノー』を突き付けられる人なんていないでしょうね。」
親子がドギーとの出会いを“運命”と感じた理由は、クレイグさんが足の手術を受けていた点がドギーの状況と重なったこと、さらに彼らの名字であるダグラス(Douglas)がドギー(Dougie)の名前に似ていたことだった。またクレイグさんもドギーも回復中ということもあり、同じ傷を持つ者同士、より絆が深まったという。
カースティンさんは「あの子たちは、今ではお互いになくてはならない存在ですよ」と語り、このように続けた。
「クレイグは足を失わずに済む幸運に恵まれました。一方で、ドギーは足を失うという困難に直面しましたが、それでも3本足で見事に生活に適応しています。さらに、クレイグが順調な回復を遂げることができたのは、リハビリの過程でドギーが精神的な支えとなったからでした。家族全員がドギーの存在を心から愛し、その愛は日々深まっています。」
ちなみにインドでは、「足が曲がっている」という理由で飼い主に捨てられた犬が保護され、その後1年間で目覚ましい回復を遂げた。昨年9月にその犬の短編動画が公開されると、多くの注目を集めた。
画像は『What’s the Jam 「Puppy found in carrier bag with missing paw last Christmas Eve helps new owner with motorcycle accident recovery」(Jam Press/RSPCA)』『Times Series 「Puppy abandoned in Tottenham at Christmas finds new owner」(Image: RSPCA)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)