ロンドン公演の成功とは対照的に、開幕からわずか5日後の19日に12月8日で閉幕することが発表された。
米メディア『The Hollywood Reporter』によると、『タミー・フェイ』のプロダクションには最大2,500万ドル(約38億7千万円)の予算が組まれていたという。
しかし、今月17日までの初週の興行収入は374,371ドル(約5800万円)で、観客動員数は5,732人と会場の収容人数のわずか63%にとどまった。
本作について、ニューヨークの評論家たちは厳しい評価を下しており、米誌『Variety』のフランク・リッツォ氏は「見当違いのウェスト・エンドの輸入品」、米紙『New York Times』のエリザベス・ヴィンセンテッリ氏は「妙に淡白で感情に訴える力が弱い」と酷評していた。
英メディア『Daily Mail Online』に語った関係者によれば、観客動員数が伸び悩んだのは、同作がニューヨークの観客に共感を得られなかったためだという。
「脚本家たちでさえ、ストーリーが観客に十分に伝わらないことを懸念していました。収容人数1,700人の会場で、一公演あたり300枚しかチケットが売れなかった。これはエルトンにとって大きな打撃であることは否めません。」
この関係者によると、同作は公演初日から不評であったため、業界関係者は舞台が成功しない可能性を予測していたという。
「初日の評判は芳しくなく、厳しい批評が相次ぎました。彼らは年内に打ち切られると思っていたようです。」
このミュージカルは、タミーの名声や一連のスキャンダル、そして同性愛者の権利擁護活動に対する社会的な反発を複雑に絡めた作品だ。生前のタミーはLGBTの人々を支援し、HIV患者に手を差し伸べた。
画像は『Elton John Instagram「The Rocket Man himself,」』『Tammy Faye on Broadway Instagram「TAMMY FAYE’s stars Katie Brayben, Christian Borle and Michael Cerveris pose on their Broadway opening night red carpet along with the musical’s composers Sir Elton John and Jake Shears.」「Bringing Tammy’s story to Broadway has been an absolute joy」』より
(TechinsightJapan 編集部 寺前郁美)