ブラジルの建設現場で働いていた男性は、高さ5メートルの足場から転落し、鉄の棒が肛門付近から胸部まで縦に突き刺さりながらも生き抜いた。男性のケースは今月、ネット医療ジャーナル『International Journal of Surgery Case Reports』に公開されて話題となっている。英ニュースメディア『The Mirror』などが伝えた。
とにかく幸運だった―そんな声が聞こえてきそうな男性(57、名前は明かされず)のニュースが、ブラジルから報告された。
男性は建設現場で作業中、高さ5メートルの足場から転落。長さ60センチを超える鉄の棒が肛門付近から突き刺さり、同国南部クリチバの総合病院「トラバリャドール」に緊急搬送された。
このたび公開されたCTスキャンの画像を見ると、鉄の棒が陰部と肛門の間(会陰)から突き刺さり、肝臓と横隔膜の一部を貫通しているのが分かる。
男性が幸運だったのは、鉄の棒が心臓をわずかに外れたことであり、病院到着時には心拍数、血圧、血中酸素濃度の全てが安定していたという。
医師は損傷の状態を調べるために開腹術と開胸術を行ったそうで、