イギリスで行方不明になった女性を捜索していた警察官が、女性の自宅でNetflixを見て寛ぐ様子を室内に設置された防犯カメラが捉えた。無事に発見された女性が映像を確認して発覚したそうで、女性は「プロとしてあり得ない」と怒りをあらわにした。しかし、英国放送協会『BBC』などが防犯カメラの映像とともに報じると、「警察官は何も間違ったことをしていない」といった意見もあがっている。
事の発端は先月3日、英グレーター・マンチェスター州ウィガン在住のアビゲイル・ロートンさん(Abbygail Lawton、21)がメンタルクライシスを起こし、行方不明になったことだった。グレーター・マンチェスター警察が捜索を開始し、ヘリコプターやドローンを動員してアビゲイルさんの行方を捜した。
そして行方不明になってから11時間が経過した頃、2人の警察官がアビゲイルさんを発見した。アビゲイルさんは警察の時間を無駄にしたとして逮捕され、12時間拘置された後に釈放された。
アビゲイルさんは失踪中、動きを感知して録画する室内の防犯カメラから、午後10時前に通知を受け取った。その映像を確認して見ると、アビゲイルさんが自宅にいないことを確認した警察官2人が、ソファに座ってテレビをつける様子が映っていた。そしてNetflixの閲覧履歴を見て談笑し、作品を選んで視聴し始めたのだ。しかも1人の警察官がソファに座って携帯を操作するそばで、もう1人の警察官は置いてあったダンベルを勝手に使ってトレーニングを始める始末だった。そして警察官らは、翌日の午前1時半にアビゲイルさんの自宅を後にした。
グレーター・マンチェスター警察は、捜索中にアビゲイルさんが帰宅する可能性を考え、警察官を自宅に待機させておく必要があったと話している。また、アビゲイルさんの自宅を訪問した警察官は3人だったが、1人の女性警察官が「帰宅する可能性があるから、あなたたちはここでゆっくりしていた方がいいかもしれない」と話す様子も録画されていたという。この言葉を聞いた警察官2人は、