今月8日、オーストラリアにある民家から「庭でワニを発見した」と通報が入った。住人によると、庭のニワトリ小屋の中に見慣れない生き物を見つけたので近づいて観察してみると、体長1メートルほどのワニがいたという。「飼っていたニワトリは食べられたか」と思ってしまうところだが、ニワトリは無事だった。豪ニュースメディア『News.com.au』などが伝えた。
豪クイーンズランド州の環境科学革新省(Queensland’s Department of Environment, Science and Innovation、以下DESI)は今月8日午前9時、同州マッカイ市北部ケープ・ヒルズバラにある民家より、「自宅の庭にワニが現れた」と通報を受けた。現場に到着したDESIのスタッフは、庭にあったニワトリ小屋の中に、体長1メートルのイリエワニが居座っているのを発見した。
住人の話によると当初、ニワトリ小屋の中にいた生き物はオオトカゲだと思ったという。オオトカゲはオーストラリアでよく見かける生き物で、種類にもよるが最大で体長2.5メートル、最小でも体長20センチになる。今回発見されたイリエワニは体長約1メートルだったため、オオトカゲと勘違いしても不思議はない。
DESIのスタッフはワニを捕獲して、ポリ塩化ビニル製の大きなチューブに入れ、マッカイ市にあるDESIの施設へ運んだ。今後、認可を受けた農場や動物園など新しい居場所が見つかるまで、ワニは同施設で過ごすことになる。
今回見つかったワニは、体長1メートルと比較的小さいサイズだが、