9月19日、スペインのレストランで無銭飲食をした男が逮捕された。男は食事を終えた後に体調不良を訴えてその場に倒れ込んだが、あまりにもお粗末な演技だったためウェイターらはすぐに嘘だと見抜き、警察に通報した。逮捕された男は過去20回も同じ方法で無銭飲食を繰り返していた。米ニュースメディア『New York Post』などが報じた。
無銭飲食で逮捕されたのは、スペイン南東部バレンシア州アリカンテ在住で、リトアニア国籍のアイダス・J(Aidas J、50)だ。先月19日、アイダスはロシア人観光客のフリをして、同地域にあるレストラン「エル・ブエン・コマー(El Buen Comer)」を訪れ、ロシア風サラダや魚介のパエリア、ウイスキーを2杯、ステーキやロブスターを注文し、最後にはデザートと一緒にウイスキーをもう1杯頼んだ。
そして食事を終えたアイダスは、会計の34.85ユーロ(約5540円)を支払わずに席を立った。これに気がついたウェイターが声をかけると、アイダスは「ホテルに戻ってお金を取ってくる必要がある」と話し、しばらくすると「気分が悪い」と言って床に倒れ込んだという。
「エル・ブエン・コマー」のオーナーであるモイセス・ドメネクさん(Moisés Doménech)は、「非常にわざとらしい動きで気絶したフリをして、崩れ落ちるように床へ倒れました」と当時を振り返る。アイダスのこの行動は明らかに演技だったようで、スタッフは騙されず、すぐに警察へ通報した。
警察官が到着すると、