世界中に設置された専用カメラからリアルタイムで映像を観ることができる「EarthCam」は、米ニューヨークのタイムズスクエアや英ロンドンのアビー・ロードなど世界各地の都市や景色を24時間ライブ配信している。アメリカに住むある男性は今から2年前、2500キロ以上離れた観光地の映像を観ていて、女性が暴行されていることに気付いたという。このたび公開された当時の映像とともに、事件の詳細について米ニュースメディア『Inside Edition』などが伝えた。
米マサチューセッツ州ボストン在住の男性は2021年9月のある夜、「EarthCam」で約2575キロ(1600マイル)離れたフロリダ州キーウェストの観光名所「米本土最南端」のライブ映像を観ていたところ、予想だにしない光景に息を呑んだ。
カメラが映し出したのは、最南端に設置されたコンクリート製のブイのそばで、男に性的暴行を受けている女性の姿で、男性は慌ててキーウェスト警察署に緊急通報した。
当時の緊急通報の記録によると、男性はこのように話を切り出していた。
「実はボストンから電話をかけているんだけど、話を聞いて欲しい。クレイジーに聞こえるだろうけど、私は今、仕事中で、本土最南端に設置されたウェブカメラで誰かが性的暴行されたのを見たんだ。これはほぼ間違いないと誓えるよ…。彼女は抵抗し、転んでうつ伏せに倒れたようだ。」
なお同警察署には同じ頃、服が乱れた女性が泣き叫んでいるという通報が寄せられ、