オーストラリアに住む74歳の男性が先月末、バイクで夜の牧場を走行中にオスのカンガルーに襲われた。男性が気付いた時にはカンガルーが身体の上に飛び乗っていたそうで、豪ニュースメディア『ABC(Australian Broadcasting Corporation)』などに恐怖体験を語った。
オーストラリア南東部のビクトリア州セント・アーノーに住むブライアン・オドネルさん(Brian O’Donnell、74)は先月30日、分娩予定の牛の様子を確認するため、ホンダのバイクで農場内を走行していた。
間もなくすると、体長2メートルはあったというオスのカンガルーに後をつけられていることに気付き、のちにまさかの悪夢が彼を襲った。
ブライアンさんは「カンガルーは唸り声を上げ、上下にピョンピョン跳ね始めてね。『これは厄介なことになるかもしれない』と思い、ゆっくりと距離を置こうとしたんだ」と語り、当時のことをこう振り返った。
「ところが気付いた時にはカンガルーが私の身体の上に飛び乗っていて、ヘッドロックを仕掛けられた。前足を背中に回され、お互いに頭突き寸前という状態に陥ってね。私の服は引き裂かれ、左ふくらはぎには大きな傷ができていたんだ。」
「私はカンガルーが放してくれるまで、とにかくパンチをし続けた。それで一度は、15メートルほど先まで離れていったんだ。」
しかしながらその後、カンガルーは再び襲おうと向かってきたそうで、ブライアンさんはバイクに飛び乗り、命からがら逃げ出した。
ブライアンさんはその時のことを、「カンガルーが近くまで迫っていて、あと1回ジャンプしていたら、また私の上に飛び乗っていたと思う」と明かしており、