米ニューヨーク州の遊園地で7月23日、回転式アトラクションが稼働したまま約10分間停止できなくなる事故が発生した。スタッフが緊急停止を試みたものの操作が効かず、当時の様子を捉えた動画には、遠心力がかかるほどの速度で逆向きに回転し続けるアトラクションが映っていた。幸いにも、ケガ人は出ていないという。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。
事故が発生したのは、米ニューヨーク州ライ市にある1928年創業の老舗遊園地「Playland」だ。問題のアトラクションは「ミュージック・エクスプレス(Music Express)」で、円形のプラットフォームに車両が取り付けられており、メリーゴーランドのように回転する。メリーゴーランドよりはスピードが速く、乗客が乗り込む車両は回転しながら上下に動くため、スリルを味わうことができる。
そのミュージック・エクスプレスが7月23日に乗客を乗せて稼働中、操作不能となる事態に陥った。当時の様子を捉えた動画には、ハイスピードで逆回転し続けるアトラクションが映っている。暴走するアトラクションからは幼い子どもの叫ぶ声が聞こえ、多くの乗客がパニックに陥っていた。
アトラクションを緊急停止させるボタンすら効かないようで、無線機でどこかへ連絡を取るスタッフの姿も確認できる。周囲には乗客に向かって腕を伸ばし、落ち着くようにジェスチャーで伝える人もいた。しかしアトラクションは遠心力がかかるほどのスピードで回転しており、乗客からはそのジェスチャーが分からないようだ。
動画の撮影者は「もう10分以上は回り続けているよ。これは怖いね」と話しており、