ブラジルのある家庭で飼われている犬が、自らの命を犠牲にして4人の子供を大型犬の攻撃から守るために立ち向かった。ブラジルの動物情報ニュースメディア『Amo Meu Pet』などが伝えている。
ブラジルのエスピリト・サント州リンハレスで先月25日、4人の幼い子供がドイツ原産の大型犬「ロットワイラー」に襲われそうになった。しかしこの危険な状態から子供たちを救ったのは、ドイツ原産の小型犬「ミニチュア・ピンシャー」の1歳になる“ビリ(Bili)”だった。当時、ビリは3歳から7歳までの4人の子供たちと一緒に外で遊んでいたが、そこへ突然ロットワイラーが近づいてきた。
子供たちの危険を察知したビリは、ロットワイラーに果敢に立ち向かった。しかし小さな体のビリが自分の何倍もの大きさがあるロットワイラーを打ち負かすことは難しく、子供たちを守ることはできたものの、ビリはロットワイラーの攻撃を受けてその場に倒れてしまった。
犬の鳴き声に気づいたビリの飼い主であるアデラルド・ベルガモさん(Aderaldo Bergamo)は、外に飛び出すとグッタリしているビリを見て、すぐに動物病院へ連れていった。しかしビリは、負った傷により心肺停止に陥り、息を引き取った。
1年間、家族同様にビリと過ごしてきたアデラルドさん家族は、大きな悲しみに打ちひしがれた。
ビリを襲ったロットワイラーは近所の住人が飼っている犬で、