世界で初めて国立公園として認定され、今年3月1日で151年の歴史を迎えたアメリカの「イエローストーン国立公園」。温泉や間欠泉、手つかずの自然、そしてバッファローやバイソン(アメリカバイソン)などの野生動物が見られるとあって観光客に人気だが、最近は観光客のマナー違反が問題になっている。英ニュースメディア『The Sun』などが伝えた。
Instagramのユーザー名「TouronsOfYellowstone、以下ツーロンズ」に投稿された動画がここ数日、ネットを騒がせている。これは観光客を意味する「ツーリスト(Tourist)」と愚か者を意味する「モーロン(Moron)」を組み合わせ、イエローストーン国立公園内の“愚かな観光客(ツーロンズ・Tourons)”を表すもので、次のような説明がある。
「私はイエローストーン国立公園と(イエローストーン国立公園の南に位置する)グランドティトン国立公園で時間を過ごすことがあるが、人々の愚かさには常に驚かされる。これは『してはいけないこと』を集めたものだ!」
そんな動画の中で最近、人々を特に唖然とさせたのは、木道脇のバイソンのすぐそばで写真撮影をする女性観光客で、バイソンの頭の上に左手をかざしているのが見て取れる。カメラを構えていたのは一緒に来ていた女性で、1メートルほど離れた場所にほかの3人と立っている。
しかしその直後、それまで草を食べていたバイソンが手を伸ばした女性に突然頭突きし、女性は恐怖で声をあげ、木道から飛び降りた。女性がパニック状態なのは一目瞭然で、息は荒く、足がもつれてしまっている。
なおこの動画はもともとラス・ビョルンさん(Russ Bjorn)が投稿したもので、5月22日に「ツーロンズ」でシェアされると、これまでの再生回数が560万回を超えた。
幸いなことにバイソンはそれ以上の攻撃を行わなかったようだが、この女性には「愚か過ぎる」「こんな行動をする人には重罪を科すべき」「なぜかいつもアジア人…」「いっそのこと観光客を立ち入り禁止にしてしまえば?」「バイソンに殺されなくて良かったよ」「バイソンを撫でようとしたの?」「バイソンはペットではない」「全く信じ難い行動」「愚か者には何を言ってもダメだね」といったコメントが寄せられた。
同公園では、観光客に「バイソンから少なくとも25ヤード(約23メートル)は離れるように」と注意を呼びかけているものの、“愚かな観光客”は後を絶たず、