飼い主が亡くなって動物保護施設に引き取られた犬は、発作を起こすなど体調が優れない日々が続いた。獣医が診察を行うと、この体調不良はアルコールの禁断症状であることが判明した。犬は飼い主が置いたままにしていたお酒を頻繁に飲んでいたと考えられており、24時間体制で治療が行われたという。英ニュースメディア『Plymouth Live』などが伝えている。
英デヴォン州プリマスにある動物保護施設「Woodside Animal Welfare Trust」に、ラブラドール・レトリバーの交配種である“ココ(Coco、2)”がやって来た。ココは飼い主が亡くなったため、一緒に飼われていたもう1匹の犬とともに保護された。しかし同施設にやって来た直後から、2匹は頻繁に発作を起こすなど急激に体調が悪化し始めた。
スタッフは獣医らと協力して2匹に治療を行ったが、不幸にも1匹は亡くなってしまった。ココは何とか生き延びたものの相変わらず体調不良が続いていたため、詳しい検査をしたところ、アルコールの禁断症状が出ているという驚きの結果が判明した。亡くなった飼い主は眠る前にお酒を飲み、残ったお酒をそのままにして布団に入っていた。2匹はお酒と知らず、習慣的にそれを飲んでいたのではないかとスタッフらは話している。
ココの離脱症状を緩和させるために鎮痛剤を投与するケアが、24時間体制で4週間も続いた。一時はココも危険な状態にあったが、