昨今、世界中で「自然環境を守ろう」との声があがっているが、アメリカで遺体を火葬や土葬ではなく堆肥化する「テラメーション」が注目を集めている。このほどSNSに投稿された、亡くなった息子をテラメーションで見送る家族の動画が5230万回以上も視聴され話題になっている。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。
米国内の中でワシントン州は2019年に他の州に先駆けてテラメーションを合法化した州である。その同州キング郡オーバーンに拠点を置く、テラメーションでの葬儀を請け負う「リターン・ホーム(Return Home)」社が、今年1月27日にTikTokに投稿した、亡くなった息子の遺体を堆肥化する家族の動画が多くの関心を集めている。
動画には、遺体を堆肥化する大きな四角い容器を囲んで故人を偲ぶ家族の姿があった。容器の中はたくさんの花が遺体を埋め尽くすように置かれていた。そして家族はその上に、さらに藁やおがくずなどの有機物を入れて容器の中を満たしていった。
動画には「亡くなった一人息子の、『堆肥にしてほしい』との願いを家族が叶える」と言葉が添えてあり、