米カリフォルニア州のアニマルシェルターに、何か月も里親を待ち続ける犬がいた。鼻が曲がり、片方の耳だけが垂れているという見た目からか、シェルターを訪れた人は誰も家族として迎え入れようとしなかった。ところがネット上でこの犬を見つけた女性が一目惚れし、自宅からアニマルシェルターまで3日間かけて車を走らせて犬を引き取りにきたという。新しい家族を待ち続けた犬が幸せを掴んだストーリーを、米ニュースサイト『TODAY』などが伝えている。
米カリフォルニア州サンディエゴ郡にあるアニマルシェルターで保護されていたシベリアン・ハスキーの“ハーヴィー(Harvey)”は、シェルターの獣医によると子犬の頃に噛みつかれたか、何らかの怪我が原因と思われる顔の変形で鼻が曲がってしまっており、ピンと立っているはずの耳が片方だけ垂れていた。この見た目のせいか里親が見つからず、昨年9月に保護されてから何か月もこのシェルターで過ごしていた。
サンディエゴ郡アニマルサービス局の副官であるジョイ・オーリンジャーさん(Joy Ollinger)は「ハーヴィーを見て『うわっ』『この子はブサイクだね』などと人々が酷い言葉をかけるのを見てきました」と話している。里親希望者には相性が合うかを確かめるため短期間一緒に過ごすトライアルがあるが、ハーヴィーはそれすら連れて行ってもらったことがなかった。
そんなハーヴィーのためにジョイさんはSNSで里親を募集することにし、ハーヴィーのことをもっとよく知ろうと自分のオフィスに連れてきた。「ハーヴィーは自分で扉を開けて外に出たり、パズルのおもちゃを与えると数分で解いてしまうなど、とても賢い犬であることが分かりました。私が仕事をしている間は、足元に寝そべって大人しくしていましたね」とジョイさんは明かしており、ハーヴィーの新たな一面に驚いたという。
そして先月、Facebookで里親募集の投稿をすると、