このほど浜辺で貝を集めていたアメリカの男性が、重さ1キロを超える非常に大きな二枚貝を発見した。手のひらに収まり切らないほどのサイズであるこの貝を調べてみると、なんと214年前の1809年に誕生したことが分かったのだ。貝は樹木と同じように貝殻の増えた層の数で年齢を確認することができ、2世紀以上も生きているこの貝を一目見ようと多くの人が集まったと地元ニュースメディア『Tallahassee Democrat』などが伝えた。
米フロリダ州フランクリン郡セント・ジェームズ島アリゲーターポイントにて先日、チャウダー(スープ料理)を作るために浜辺で貝を集めていたブレイン・パーカーさん(Blaine Parker)が、ひときわ大きなホンビノスガイを発見した。
ホンビノスガイは主に北米東海岸に生息する二枚貝で、見た目はハマグリに似ている。通常は体長約7.1~10.9センチ、重さは約680グラム以下であるが、今回発見された個体は体長約15.24センチ、重さはなんと約1.17キロと規格外のサイズだった。この大きなホンビノスガイ1つだけで2人前のチャウダーを作ることができ、貝殻はスープボウルとして使えるほど大きなものだったという。このホンビノスガイを持ち帰ったブレインさんは「普通に食べるつもりでしたが、よくよく考えると特別なものかもしれないので、殺さないでおこうと思いました」と調理直前で食べるのを止めたという。
ブレインさんはエッカード大学(Eckerd College)で環境学と海洋科学の学位を取得したばかりで、同州にある非営利で運営を行う教育施設および海洋研究所「Gulf Specimen Marine Laboratory」に検体収集メンバーとして所属していた。ブレインさんは発見したホンビノスガイを同研究所に持ち込み、