“野生動物の宝庫”と呼ばれる南アフリカのクルーガー国立公園で今月14日、カバがオスのライオンを襲うという珍しい光景が繰り広げられた。カバは自分の縄張りに入り込んだライオンに怒りをむき出しにし、タイミングを見計らい一気に攻撃を仕掛けたという。当時の動画とともに、アフリカの野生動物を特集するメディア『Latest Sightings』などが伝えた。
サファリツアーガイド歴約13年のデイヴ・プージーさん(Dave Pusey)が14日、クルーガー国立公園を流れるクロコダイル川で捉えた動画が注目を集めている。
動画は川中の大きな岩に寝そべっていたライオンを、巨大なカバが襲う瞬間を捉えたもので、デイヴさんはその日のことをSNSにこう綴っていた。
「クロコダイル川はあの日、雨季による雨のおかげでかなり水位が高かった。ライオンはきっと、川を渡ろうとしたのだろう。しかしカバの群れに追い詰められ、行きついたのがあの岩だった。そうして身動きが取れなくなり、群れに囲まれてしまったようだ。」
「カバたちは当然、自分たちの縄張りに入ってきたライオンが面白くなく、結局はあの大きなカバがライオンを攻撃したというわけだ。」
当時の動画ではまず、水面から目と耳を出しライオンの様子をうかがうカバと、牙をむき出しカバを威嚇するライオンが映し出される。
すると突然、巨大なカバが大口を開けてライオンに突進、