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writer : ac

【海外発!Breaking News】“キング”と呼ばれたライオンをオス3頭が襲う、壮絶で威厳ある最期に衝撃(タンザニア)<動画あり>

威厳ある最期には「以前ボブ・ジュニアに遭遇し、今年もう一度、ナミリ平原を訪れる予定だった。カリスマを持ったライオンだった」「言葉にならない」「直視できなかった」「これがサバンナの掟」「3対1はフェアじゃない」「残酷であり、美しくもある」「安らかに」といったコメントが寄せられた。

なおボブ・ジュニアを支えていたのは兄弟ライオン“マーリー(Marley、別名Tryggve)”で、ボブ・ジュニアの死後、同じオスの群れに別の場所で襲われ死亡した。これにより、「アフリカを象徴するライオン」とまで言われた兄弟が群れを率いた時代は7年で幕を閉じた。

「アフリカを象徴するライオン」とまで言われた兄弟(画像は『AGPfoto 2023年3月13日付Facebook「Heartbreaking news that Tryggve,」』のスクリーンショット)

セレンゲティ国立公園の観光局で自然保護官をしているフレッド・シリマさん(Fred Shirima)は、2頭の死について次のように語った。

「若いライオンたちはボブ・ジュニアをキングの座から引きずり下ろそうとしていました。これはプライド(群れ)のリーダーが年を取ったり、他のオスライオンたちが大きな縄張りを支配するリーダーを快く思っていない時に起きるのです。2頭は別の場所で殺されていますが、これは組織的な攻撃と言えるでしょう。」

黒いたてがみに琥珀色の目のボブ・ジュニア(画像は『AGPfoto 2023年3月13日付Facebook「Heartbreaking news that Tryggve,」』のスクリーンショット)

また英ヨーク大学の教授で熱帯生態学が専門のロブ・マーチャントさん(Rob Marchant)は「これは生命のサイクルの一部であって、健全な群れでは普通に起きること。どのライオンがボブ・ジュニアを殺したのかは分かりませんが、若くて体力がある子孫であることも十分考えられます…。ボブ・ジュニアの遺伝子はこうして、子孫によって未来へと引き継がれていくのです」と述べた。

群れの子供たち(画像は『AGPfoto 2023年3月13日付Facebook「Heartbreaking news that Tryggve,」』のスクリーンショット)

ちなみにアフリカ東部でツアーを行う「フォーカス・イースト・アフリカ・ツアーズ(Focus East Africa Tours)」によると、セレンゲティ国立公園には約3000頭のライオンが生息し、群れの数は300ほどあるという。一つの群れのライオンの数は少なくとも22頭で、野生のオスは長くて12年、メスは19年ほど生きるそうだ。

画像は『Asilia Africa 2023年3月14日付Instagram「Many have travelled long distances to catch a glimpse of the legendary lion with a distinctive and luxuriant black mane – King of the Serengeti (Snyggve) Bob Jr.」』『AGPfoto 2023年3月13日付Facebook「Heartbreaking news that Tryggve,」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

絵になるボブ・ジュニア(画像は『Asilia Africa 2023年3月14日付Instagram「Many have travelled long distances to catch a glimpse of the legendary lion with a distinctive and luxuriant black mane - King of the Serengeti (Snyggve) Bob Jr.」』のスクリーンショット)

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