タイ北部地方の最も南に位置するウタイターニー県で先月27日、珍しい一つ目のヤギが誕生して話題となっている。ギリシャ神話に登場する一つ目の巨人“サイクロプス”に由来するという「単眼症(サイクロピア)」の子ヤギに、経験豊富な農場主も驚きを隠せないようだ。英ネットメディア『The Mirror』などが伝えた。
豊かな森林に覆われ、多くの野生動物が生息するタイ・ウタイターニー県の農場で先月27日朝、単眼症のヤギが誕生した。
農場主のスパラット・ジットランさん(Suparat Jitlang)は「長年ヤギ農家をしているけど、あんな子ヤギは初めてだよ」と明かし、当時のことをこう語った。
「朝8時頃だったよ。母ヤギの“ナン・クロ(Nang Kroh)”が奇形の赤ちゃんを出産したと聞いてね。納屋に行ってみると、一つ目で鼻がない子ヤギだった。ショックだったね。ただ顔の奇形にもかかわらず、健康状態は良いように見えたんだ。」
生まれたばかりの子ヤギを捉えた動画では、額の中央にウルっとした大きな目が一つあり、しゃくれた顎から舌を出し「メエエ」と鳴き声をあげているのが分かる。鼻がなく、口で呼吸するしかないためだろう。苦しそうに喘いでいるようにも見える。
母ヤギは子ヤギの体をペロペロ舐め、誕生以来ずっとそばに寄り添っていたそうで、