車に撥ねられ、命を落とした猫を埋葬しようとする犬の慈しみ溢れる行動がTikTokに投稿され、人々の涙を誘っている。犬と猫は直前まで行動を共にしていたそうで、2匹の友情に多くの人が心を震わせる一方、動物行動学の専門家は「それほど感傷的な行動ではない」との見解を示しているようだ。マレーシアのニュースサイト『SAYS』が伝えている。
先月30日、TikTokユーザー「inner thoughts」さんが投稿した1本の動画が再生回数1900万回を超えた。
動画は1匹の犬がぐったりとした猫の亡骸を口に咥え、地面に穴を掘っている様子を捉えたものである。撮影場所は不明であるが、穴を掘っているのは道路の脇に作られたコンクリートの花壇であろうか。花壇には何も植えられていないようで、犬は器用に前足を使って土を掘り進めていく。
そして、十分な深さの穴ができると、犬はゆっくりと猫の亡骸をその中に降ろし、今度は鼻を使って優しく上から土をかけ始めた。その姿には哀愁が感じられ、まるで別れを惜しみながら、友人を埋葬しているような行動だ。
投稿者の「inner thoughts」さんは動画に添えられたコメントにて、動画撮影当時の様子をこのように明かしている。
「これは今日、私が道路を渡っているときに目撃した光景です。犬と猫が並んで立っているのが見えました。」
「2匹が道を渡るのを眺めていると、悲しいことに猫が車に轢かれてしまったんです。」
「犬は泣き声を上げるように唸ると、猫の体を取り戻すべく我慢強く待ち、道路を渡って猫の亡骸を掴みました。」
「あとはご覧の通りです…まさかこんな光景を目撃するなんて。」
この動画がTikTokにて公開されるや否や、