今月5日夜、米テキサス州のレストランに銃を手にした強盗が現れた。店内にいた客を脅し現金を奪った強盗が店を出ようとしたその時、46歳の男性客が所持していた銃を構えて強盗に向けて9回発砲した。被弾した強盗はその場で死亡が確認され、のちに強盗が所持していた銃はプラスチックの偽物であることが判明したという。発砲した男性客は現在逮捕されていないものの、刑事責任に問われるかどうか判断するため警察が事情聴取を行っている。『FOX 26 Houston』などが伝えた。
今月5日午後11時半、米テキサス州ヒューストンにあるレストラン「Ranchito Taqueria」で数名の客が食事をしていたところ、入り口から銃を手にした男が入ってきた。この男はエリック・ユージーン・ワシントン(Eric Eugene Washington、30)と身元が判明しており、店内にいた客を銃で脅し現金を要求した。
当時の様子を防犯カメラが捉えており、レストランに入ってきたエリックが銃を持っていることを知り、画面右端に座っていた2人組の客がテーブルの下に身を隠す様子が確認できる。エリックは店内にいた客全員に金銭を要求し、テーブルを順番に回って現金や財布を奪った。テーブルの下に潜った2人は財布から出したお札を投げており、それを拾いあげたエリックはレストランの出口に歩いていった。
しかし画面左端にカメラに背を向けて座っていた46歳の男性のテーブルを通り過ぎた時、男性は所持していた銃を構えエリックに向かって発砲した。警察の調べによると、この男性は頭部への1発を含む合計9発の銃弾を発砲したそうで、被弾したエリックはその場に倒れた。防犯カメラの映像では、エリックが背を向けた隙に男性がテーブルの下でゴソゴソと動く様子が確認でき、この時に発砲するための準備を行っていたのではないかとみられている。
その後、男性はエリックが奪った現金や財布を回収すると、客全員に返して車に乗り現場を後にした。のちに駆けつけた警察官によりエリックの死亡が確認され、