今月6日、深い森の中を歩く白いクマの姿を定点カメラが捉えて話題を呼んでいる。このクマは北極圏などに生息するホッキョクグマではなく、一般的に黒や茶色い被毛を持つ種と推測されており、白い被毛を持つクマは確率にして100万頭に1頭という非常に珍しいケースということだ。『FOX Weather』などが伝えている。
珍しい白いクマが現れたのは米ミシガン州北西部アッパー半島で、猟師が設置していたエサを漁っている姿をトレイルカメラ(遠隔操作により撮影するカメラ)が捉えた。写真を見てみると背の高い木々に囲まれた場所で、頭からつま先まで全身が真っ白の被毛に覆われた1頭のクマが確認できる。
同州の天然資源局の大型肉食獣専門家であるコディ・ノートンさん(Cody Norton)は「他の場所ではなく、この地域でこうした動物が見られて大興奮ですよ。私が知る限りでは、白いクマが目撃されたのはミシガン州で初めてのことです。私たちが調査のために使っているトレイルカメラにはシナモンやブロンド、チョコレート色などの被毛を持つクマがこれまでに確認されており、こちらも非常に興味深いですね」とコメントした。
コディさんによると、この白いクマは2歳ほどの若いクマだという。動物の白い個体と言えば先天性の遺伝子疾患であるアルビノが思い浮かぶが、今回現れたクマはアルビノではなく白い被毛が出現する劣性遺伝子を持つ両親から生まれた個体で、