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writer : hanako

【海外発!Breaking News】妊娠23週500グラムで誕生した女児、524日間の入院生活を経てついに自宅へ(米)

昨年3月、アメリカ在住のある母親が妊娠23週で女児を出産した。誕生した女児の体重は約500グラムで、複数の合併症を抱えていたため医師からは「生存率50%」と告げられたという。1年5か月にも及ぶ入院生活で女児は様々な困難を乗り越え、ついに退院の日を迎えた。『Good Morning America』などが伝えている。

米イリノイ州シカゴで暮らすタイラー・ロビンソンさん(Tyler Robinson)は2021年3月11日、妊娠23週で娘のオータムちゃん(Autumn、1)を出産した。

出産予定日より4か月以上も早く、体重わずか1.1ポンド(約500グラム)で誕生したオータムちゃんは、慢性肺疾患「気管支肺異形成症(BPD)」などの合併症を抱えており、医師からは「生存率50%」と告げられていた。

ルーリー小児病院(Lurie Children’s Hospital)で治療を担当したメーガン・ラゴスキー医師(Megan Lagoski)は、オータムちゃんの病状についてこう語っている。

「誕生した時から生存の可能性は50%だったオータムちゃんですが、血中酸素濃度が危険なほど低下していました。また心拍数も低下していて、このままでは命は助からないと心配されました。オータムちゃんは気管支肺異形成症(BPD)のほかに肺高血圧症も抱えており、心臓から肺へ向かう肺動脈の血圧が高いため血液の流れが悪く、肺で十分な酸素を血液に取り込むことができない状態でした。そのため病状はさらに悪化していたのです。」

「オータムちゃんが生後5か月の時に肺にチューブを入れる手術を行いました。肺機能が回復するまでの間は薬物療法などが必要でしたが、呼吸器によるサポートが一度上手くいってからは普通の赤ちゃんと同じように過ごせるようになりました。そして今まで以上にお母さんと有意義な交流を図れるようになったのです。」

その後もオータムちゃんの入院生活は続いたといい、

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