オランダでカメのブリーダーをする男性のもとに今月1日、頭2つ、脚6本、尻尾2本を持つカメが誕生した。カメは心臓1つ、消化管1匹分など臓器を共有、飼育下であれば100年以上生きる可能性もあるという。非常に稀なカメの話題を『stadnijkerk.nl』などが伝えている。
オランダ東部ヘルダーラント州プッテンに住むカメのブリーダー、ルーベン・ヴァン・スコアーさん(Ruben van Schoor、28)は今月1日、卵から孵ったばかりのケヅメリクガメの赤ちゃんを見て目を見張った。
「僕のガールフレンドが最初に双頭であることに気付いたのです。彼女に呼ばれて初めて見た時は『まさか』と思いましたが、一緒に見てみると本当に頭が2つ、脚が6本あったのです」と当時を振り返るルーベンさん。ポルトガル語で幸運を意味する“ソルテ(Sorte)”と名付けたカメについて、このように説明した。
「最初は『2日ほどで死んでしまうだろう』と思ったのですが、CTスキャンの結果、ソルテが主要な臓器を共有し、肺も、心臓も、胃も1匹分しかないことが分かりました。もしそれぞれに臓器があったら、臓器が成長するスペースが足らずに大きくなることはないでしょう。また長生きもできないですね。」
「ソルテは1つの頭で前脚2本と後ろ脚1本をコントロールしています。ですから2つの頭が違う方向に行こうとすると、動きが非常に遅くなるのです。これは自然界では致命的なことですが、飼育下でしっかり世話をすれば僕たち人間よりも長生きすることは可能でしょうね。」
また動物病院「アニクラ(AniCura)」の獣医で爬虫類専門家のサンドラ・ヴィンクさん(Sandra Vink)は、