今月8日、マクドナルドがロシアでの営業停止を決定したことを公表し注目を集めている。この報道を知ったロシアのマクドナルドファン達は大慌てでハンバーガーを買い溜め、ネット上には大量のハンバーガーが詰め込まれた冷蔵庫の写真が公開された。また高額転売の投稿も相次いでおり、一部の商品は約4000倍の価格まで吊り上がっていることを『The Independent』などが伝えた。
マクドナルドは3月8日、社長兼最高経営責任者であるクリス・ケンプチンスキー氏(Chris Kempczinski)から同社の従業員とフランチャイズ経営店に宛てて送られたというメールをウェブサイトで公開した。
「ロシアには、マクドナルドブランドに心血を注いで地域コミュニティに貢献する62000人の従業員が働いています。またメニューを作りブランドをサポートするために、周辺地域の仕入れ先など多くのパートナーと協力してきました。そしてマクドナルドに信頼を置く何百万人ものお客様に毎日サービスを提供しています。」
「ロシアで30年以上営業を続けており、店舗のある850の地域コミュニティでは必要不可欠な存在となっています。しかしこれと同時に、ウクライナの人々の不必要な苦しみは私たちの価値観からして無視することはできません。」
そのように明かした後、クリス氏は巨大グローバル企業としての対応の難しさに触れながらも役員たちとの話し合いの結果、ロシアで営業していた850店舗を休業することに決めたと述べた。しかし戦争に反対しながらも様々な制裁の影響を受けているロシアに住む従業員を案じたクリス氏は、ロシアの店舗で働いていた従業員への給料を保障する考えを明かしている。
この発表を受け、