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writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】シラバスに賞金ゲットのヒントを隠した教授 71人の学生は誰も気付かず(米)

期末試験を終えてようやくロッカーをチェックした。

「1人くらいは見つけるだろう」と予想していたケニヨン教授(画像は『CNN International 2021年12月18日付「A professor hid a cash prize on campus. All students had to do was read the syllabus」(COURTESY KENYON WILSON)』のスクリーンショット)

すると入れておいた50ドル札は手付かずで残っていた。さらに「おめでとう! 誰が見つけられたか分かるように、名前と日付をここに書いてください」と綴ったメモ用紙も置いていたが、名前が書かれた痕跡は一切なかった。ダイヤル式の鍵のメモリを12時の位置に合わせていたが、それすらも変わっていなかったのだ。

この結果にケニヨン教授は「誰もシラバスを読まないというのは、大学ではお決まりのことです。ソフトウェアをダウンロードした時の利用規約と同じで、みんな読んだものとしてクリックして先へ進みますから」とコメントしている。

ケニヨン教授のゼミに所属する学生の1人であるヘイリー・デッカーさん(Haley Decker)は「正直面白いと思いましたね。このクラスは毎学期同じ形式で授業が行われるので、学生たちは何が行われるのか分かっているからシラバスを読むために時間を割こうとは思わないのです」と明かしており、「教授は本当に賢い実験を行ったと思います。繰り返しの情報であろうと、注意深くシラバスを確認すべきであると学生たちに再認識させたんですから」と話し、ケニヨン教授の行動に脱帽したという。

クラスでケニヨン教授が真相を明かすと、学生たちは気まずそうにしていたそうだ。ケニヨン教授は「学生たちがシラバスを一字一句逃さずに読んでほしいとまでは思っていません。ただ、もしそこまでする学生がいるのなら、それに報いたいと思いました」と話している。

定型文が並ぶシラバスや利用規約を読むのは決して楽しいことではないが、たまには読み込んでみると良いことがあるかもしれない。

画像は『Kenyon Wilson 2021年12月9日付Facebook「My semester-long experiment has come to an end.」』『CNN International 2021年12月18日付「A professor hid a cash prize on campus. All students had to do was read the syllabus」(COURTESY KENYON WILSON)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

発見者が名前を残せるように置いていたメモ(画像は『CNN International 2021年12月18日付「A professor hid a cash prize on campus. All students had to do was read the syllabus」(COURTESY KENYON WILSON)』のスクリーンショット)

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