自宅に1人でいた時に脳卒中に襲われ、転倒してしまったアメリカ在住の68歳の男性。この異変に気付いた愛犬は、家を飛び出して隣人に助けを求めに走った。隣人が確認すると男性は意識があったが、ろれつが回っていない状態ですぐに治療が必要だったという。愛犬の素早い判断で命を救われた男性は「犬は優れた人間なんだ」と犬の賢さに感嘆していることを『Fox News』などが伝えた。
米フロリダ州ゲインズビル在住のロター・ヴァイマンさん(Lothar Weimann、68)は今年5月27日、自宅に1人でいた時に脳卒中に襲われてしまった。ロターさんの異変に気付いたのは愛犬でジャーマンシェパードの“エリー(Ellie、7)”だったが、すぐさま隣人に助けを求めるために家を飛び出した。
エリーは脚に遺伝性の奇形を抱えており、関節の痛みにより普段から脚を引きずるようにして歩いていたが、この時ばかりはものすごい速さで走ったという。家の外に出るまでには3つの扉があったが、全ての留め具を自分で外して外へ出た。
隣に住むダン・バートンさん(Dan Burton、51)は外で激しく吠えるエリーに気付いたが、逃げ出してしまったのかと思ってロターさんの家にエリーを連れていった。
そこでロターさんに話しかけたダンさんだったが、当時の状況を「何かがおかしいとすぐに分かりました」と振り返る。ロターさんはろれつが回っていない様子で「大丈夫だ」と言っていたという。
「いつものロターさんとは違っていて、私の名前も分からない状態でした」と話すダンさんは、歩き回っていたロターさんを椅子に座らせると、頭にぶつけたような傷跡ができているのを発見した。このことから直前に転倒していたことが考えられ、