小麦色に日焼けした肌が美しいと信じ、休日には友人と競って日焼けをしていたというスコットランドの女性が皮膚がんと診断された。夫から口うるさく病院へ行くように言われたおかげで命が助かったという彼女は「もう二度と日焼けはしない」と語っている。『The Mirror』『Liverpool Echo』などが伝えた。
スコットランドのエディンバラに住むエマ・ブカンさん(Emma Buchan、34)は18歳の頃から日焼けマシンを使い始め、多い時には週に5回、1回あたり12分ほど紫外線を浴びていた。
今から10年ほど前のある日、エマさんの太ももにいびつな形のホクロがあることに気づいた夫のクレッグさん(Craig)は、医師の診察を受けるよう勧めたという。
エマさんは当時のことをこう振り返った。
「クレッグが最初にホクロを発見したのは、ベッドでテレビを見ていた時でした。彼はホクロを見て『これは診てもらったほうがいいよ、おかしいよ』と。その後も『大きくなってるしゴツゴツしてきた』と言い、私に検査を受けるよう訴えていました。でも私は何でもないと思っていて。病院に行ってもどうせ何もないだろうし、他の人の予約を無駄にするだけだと思っていました。」
なかなか診察を受けようとしないエマさんを見かねたクレッグさんは、2018年2月に医師の予約を取った。やっと病院に行ったエマさんはその日、医師から「このホクロは怪しい」と告げられたという。それでもエマさんは気にせず、日焼けマシンの使用を続けていたそうだ。
エマさんはこのように明かしている。
「私が10代の頃は日焼けマシンが流行っていて、友人たちと誰が一番焼けたかを競っていました。日焼けをするためにスペインやギリシャのビーチに出かけて、日焼け止めではなくサンオイルを使っていました。今考えると、ずっと自分の身を危険にさらしていたんだなと思います。私は特に日焼けしやすい体質なので…。」
「気づいた時は小さかったホクロがしこりになって見た目も変わって、病院に行った時には直径2センチほどになっていました。医者に『怪しい』と言われたにもかかわらず、私はその日のうちに日焼けをしに行ったんです。完全に日焼け中毒でしたね。その後、皮膚科から電話があってすぐ来るように言われて。いつもは待ち時間が長いのに、なぜこんな急かすのかと思いました。仕事を抜けて病院に行くと『組織を取って詳しい検査をしたい』と言われ、何が起きているのかと不安になりました。混乱した私は職場に戻ってから泣き崩れてしまいました。」
それから1週間後、エマさんは家族とともに病院へ向かった。そして詳しい検査の結果、