このほどマレーシアで、野生の猿が生まれて間もない子犬を誘拐するという騒ぎが起こった。猿は子犬に危害を加えることはなかったが、子犬が徐々に弱っているように見えたため、地元の人たちは子犬の救出にあたったという。『New York Post』『kumparan.com』などが伝えている。
マレーシアのセランゴール州タマン・レスタリ・パットラで現地時間16日、野生の猿が生後2週間ほどの子犬を母犬から連れ去る出来事が発生した。母犬は野良犬だったが、猿に抱きかかえられたまま木の上や電線などに連れ回される子犬の姿を地元の誰もが心配して見守っていた。
この猿は不思議なことに、子犬に一切危害を加えることはなかったという。目撃者のチェリー・リュー・イー・リーさん(Cherry Lew Yee Lee)はこのように語っている。
「子犬は弱っているようでしたが、猿は子犬を傷つけているようには見えませんでした。猿はあちこち動き回っている間ずっと子犬を抱いていたんですが、まるで我が子か友達のように扱っているように見えて不思議な感じでした。でも子犬はお腹を空かせているようだったので、私たちは猿から救わねばと思ったんです。」
チェリーさん含む地元住民は猿にバナナを見せて何度もおびき寄せようとしたが、