遺伝子変異によるアルビノを抱えて生まれたことや、聴覚と視覚にもハンディキャップを持つ犬は特別なケアが必要になる。これが原因でなかなか飼い主と巡り合えなかったダックスフンドが、1人の女性と出会ったことで今では元気いっぱいに過ごしているという。特殊なケアによる苦労も多い中、飼い主は「この子を飼うことができて本当に感謝している」と喜びを明かしている。『Metro』などが伝えた。
アルビノは先天的な遺伝子異常により、体の色素が不足している状態のことを指す。肌の色だけではなく髪や目の色にも影響が出るが、人間のみならず様々な動物にも確認されている。ダックスフンドの“デューク(Duke、8)”も、アルビノを持って生まれた1匹だ。ダックスフンドは濃い黒や茶色などの毛色のイメージが強いが、デュークは真っ白な毛を持つ。
色素不足の影響は毛色のみだけではなく鼻の色はピンクに、目の色は青みがかっているデュークだが、聴覚や視覚にも異常があった。様々なハンディキャップを抱えていたことにより特殊なケアが必要だったデュークは、それを理解してくれる飼い主と巡り合うことができずにいたという。
ところが2013年、デュークの現在の飼い主となる米テキサス州在住のメルセデス・アンドレードさん(Mercedes Andrade、38)と運命的な出会いを果たす。
メルセデスさんは新たに犬を飼う予定がなく、その日はただ子犬を見るためにある施設を訪れたが、そこでデュークと出会った。
「遊んでいる子犬たちの中で一番小さな子がいました。白く、青い目とピンクの鼻を持つ可愛い子でした。これまでにクリーム色、まだら模様、青、グレー、ぶち柄などを見たことがありましたが、デュークと出会うまではアルビノのダックスフンドなんて聞いたこともありませんでした。真っ白な毛色にピンクの鼻と青い目の子なんて初めてでしたよ。思わずその美しさに目を奪われてしまいました。」
そのように振り返るメルセデスさんは、