国土の大部分が山岳地帯と言われるジョージアの山の牧草地で今月9日、500頭を超える羊が落雷で即死した。これだけの数の家畜が落雷で一度に死亡するのは非常に珍しく、『Agenda.ge』『JNEWS.ge』などが衝撃的な現場の映像とともに伝えている。
ジョージア南部ニノツミンダにあるアブル山(Mount Abul)で9日、約550頭の羊が落雷により死亡した。
ニノツミンダの副市長アルタヴァズ・トノイアーニ氏(Artavaz Tonoiani)によると、一帯はタムボフカ(Tambovka)という村から約5キロに位置する牧草地で当時は1500頭の羊が放牧されていたという。
アブル山付近はその日、激しい雷雨に見舞われており、現場にいた羊飼いは「落雷は2回で、羊が倒れた。自分も意識を失ったが、無事だった」と当時の様子を語った。
地元メディアによると、羊の所有者は約150頭がタムボフカ在住、約400頭はジョージア東部カヘティ州在住の農業従事者で、事故の翌朝に市に救済を求めたという。
しかしながらトノイアーニ氏は「落雷によりこれだけの数の羊が一度に死亡するケースは初めてだ。所有者への救済についてはまず調査委員会を設置し、悪天候と羊の死の関連性をしっかりと調査したうえで考えたい」と述べるにとどまり、