アメリカに住む女性は60年前、10歳だった時にヤンキースへ手紙を出して募集していた憧れのバットガールに立候補した。しかし当時は男の子がやるものというイメージが強く、女の子だからという理由で断られてしまった。しかし最近になって60年前の女性の手紙を目にした球団関係者が、この女性を試合に招いてバットガールをお願いしたのだ。60年越しに幼き頃の夢が叶った女性は「一生に一度の素晴らしい機会でした」と涙を浮かべながら喜びを語っている。『TODAY』などが伝えた。
各球団には試合前後のグラウンド整備や審判へのボール補助、選手が使う道具の準備などを行うバットボーイまたはバットガールと呼ばれる仕事がある。チームのユニフォームを着て、憧れのプロ野球選手と同じグラウンドに立つことができるため、この仕事に憧れる人は多いという。
アメリカ在住のグウェン・マクラフリンさん(Gwen McLoughlin、70)も、幼い頃にバットガールに憧れた1人だった。
60年前の1961年、グウェンさんは10歳の時にニューヨーク・ヤンキースのバットガールに応募するため、1枚の手紙を同球団に送った。そして当時のゼネラルマネージャーだったロイ・ヘイミーさん(Roy Hamey)から返事が届いた。
「女の子は男の子に劣らない能力を持ち、グラウンドに立てば試合がより魅力的なものになることも間違いありません。しかし男性の多い試合の中で、あなたのような若い女性がベンチにいれば場違いであるということは理解してもらえると思います。」
優しい言い方になっているものの、“女の子だから”という理由で断られてしまった。ヤンキースのユニフォームを着て、プロの選手と同じグラウンドに立つことを夢見ていたグウェンさんだったが、この手紙を受け取り諦めるしかなかった。
それから長い時を経て今年1月、