畑にぽっかりと開いた巨大な穴。突然地面が陥没してできたこの穴は、そばにある民家を飲み込もうとするかのように現在も拡大中だという。避難を強いられているこの家の住人は、他に行く当てがないと言い「このままではホームレスになってしまう」と現状を憂いた。『NBC News』などが伝えている。
大穴が出現したのは、メキシコ中南部プエブラ州サンタ・マリア・サカテペックにある畑のど真ん中だ。
近くの民家に住むエリベルト・サンチェスさん(Heriberto Sanchez)とマグダレーナ・サンチェスさん(Magdalena Sanchez)は先月29日、雷と間違うほどの轟音を聞いたという。そして外を確認してみると、家のすぐそばの地面が陥没した音だったことが判明した。
マグダレーナさんは「穴に近づいて見ると、地面が沈んで水しぶきを上げていました。それを目にしてしまって、パニックになりましたよ」と陥没が始まった当時を振り返った。
大穴は翌30日に直径30メートルに広がり、31日には60メートル、6月1日には80メートルと急速に拡大していった。
撮影された写真では、穴の右側が崩れかけている状況が見て取れる。この大穴を一目見ようと地元の人が多く訪れている姿も写っており、安全確保のため現場には規制を示すテープが張られた。
穴の中には地下水が溜まっており、