ある日突然、地面にポッカリと大きな穴が開いてしまう「陥没(=シンクホール)」のニュースがたびたび伝えられている中国。このたびは広西チワン族自治区の養魚場でそれが発生し、大きな穴に25トンもの魚が吸い込まれてしまったもようだ。
先月24日、中国・広西チワン族自治区の桂平市白沙にある養魚場の大きな池において、約4×5mの卵型の巨大な穴がポッカリと開いてしまった。その劇的な変化に所有者が気づいたのは早朝のことで、25トン分というすべての魚が池の水と一緒に穴に吸い込まれて消え、池の水位もかなり下がってしまったことを『人民日報(People’s Daily Online)』などが伝えている。
陥没した穴の深さは測り知れないと恐れる町の人々。地面の陥没は世界のあちこちで時おり発生しているが、多くの場合、地下水の汲み上げ過多が原因となっているもよう。しかしこのたびの件にそれは当てはまらず、近くにある採石場が影響しているのではないかとの意見も出ているようだ。
なお昨年2月には湖北省の武漢市の道路で、面積にして約300平方メートル、車線4本がまったく使えなくなるほどの陥没が発生していた。こちらは、地下で行われていた地下鉄建設工事においてシールド掘進機の故障が発生し、シーリング・システムが不能となっていたことが原因と判明。トンネル工事に沿った地上の複数か所で穴が開いたことから「ずさんな工事が多すぎる。地下鉄の開通も良し悪しだ」と市民を恐れさせた。
出典:http://news.discovery.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)