自宅の庭でモルモットを飼育するオーストラリアの夫婦は、ペットとしてではなく食用として育てている。「他の食用肉を食べるよりも社会的かつ倫理的なのです」と話す夫婦は、友人たちにもモルモットを使った食事を振舞っているという。『ABC News』などが伝えた。
豪タスマニア州ウィンヤード在住のリーズ・キャンベルさん(Rees Campbell)とコール・キャンベルさん(Col Campbell)夫妻は、自宅の庭で10~25匹の食用モルモットを飼育して5年になるという。
「モルモットを自身の手で育て上げ、殺して食べることを好まない人も確かにいると思います。しかしモルモットは継続的に生産することが可能ですし、モルモットたちは静かな環境で幸せに暮らし、静かに死を迎えることができるのです。これは他の動物の肉を食すより良い方法です。」
そう明かす2人は口にするほとんどの食べ物を自給自足でまかなっており、庭にある果樹園や野菜畑では120種類以上のタスマニア原産の食用植物を育てている。またモルモットの他に卵や食肉用としてウズラを飼育しているそうだ。
「モルモットたちはケージに入れず、畑に放し飼いにしています。雌と雄は別々にしていますが、子どもが生まれた場合にはペット用として販売するか、育てて食用にしています。」
驚きの自給自足生活を語るコールさんは、「モルモットを食用とするのは南米やインドネシア、パプアニューギニアなどでは一般的なんですよ」と明かした。
「モルモットは見た目が可愛いので、オーストラリアの人たちからは風変わりに見られるか、嫌悪する人もいるでしょうね。」
その味だが、