タイ東北部ノーンカーイ県に暮らす67歳の男性の排泄物から、長さ18メートル超の寄生虫(サナダムシの一種)が見つかった。18メートルを超えるケースは非常に珍しく、医師らは「タイ国内の記録では、過去50年で最長」と驚きの声をあげている。『TheSmartLocal』などが伝えた。
タイ東北部にある寄生虫病リサーチセンター(Parasitic Disease Research Centre、以下PDRC)は今月21日、サナダムシの駆除薬ニクロサミド(虫下し)を飲んだ67歳の男性が、長さ18メートル超のサナダムシの一種を排泄したことを公表した。
男性はPDRCが無料で行っている巡回の寄生虫検査で、寄生虫に感染していることが判明。便の中から寄生虫の卵28個が見つかったため、今月19日に虫下しを服用した。そして翌20日、18メートル超の無鉤条虫(ウシ条虫)を排泄したのだった。
PDRCのFacebookでは、スタッフが便にまみれた無鉤条虫をいったん水で洗い、シートの上に並べて長さを測る様子が公開されており、18メートルにも成長した成虫は何本にも切れてしまっているのが見て取れる。
寄生虫に感染した原因や改善点について、PDRCのスポークスマンは「男性は東北部で人気の生の牛肉料理を頻繁に食べていました。汚染された生の牛肉が感染の原因と考えられ、今後はこれまでの食生活を見直す必要があるでしょう」と述べ、