誤飲すると非常に危険であるにもかかわらず、簡単に取り出すことができてしまうボタン電池で昨年12月、1歳5か月の女児が死亡した。家族はすぐに誤飲に気付かず、病院でボタン電池を摘出した時には食道に穴が開いていたという。母親が『TODAY』などのインタビューに応じ、「ボタン電池の危険性を知って欲しい」と訴えた。
米テキサス州ラボック在住の2児の母トリスタ・ハムスミスさん(Trista Hamsmith、39)の次女リースちゃん(Reese)は昨年10月末、急に無気力になり、呼吸をする時にゼイゼイと音を出し咳き込むようになった。
当時1歳5か月だったリースちゃんは小児科医院で咽頭炎と診断されたものの、2日経っても体調は一向に改善しなかった。そしてトリスタさんが「何かほかに原因があるに違いない」と思い始めた矢先、電池の蓋が開いたまま床に転がっていたリモートコントローラーを発見した。
よく見ると入っているはずのボタン電池がなくなっており、トリスタさんは「もしかしたら誤飲したのではないか」とリースちゃんを緊急治療室に連れて行った。
トリスタさんは「ネットで調べてみると、咽頭炎はボタン電池の誤飲の症状とよく似ていることが分かりました。病院での検査の結果、リースの食道にはボタン電池が留まっていることが分かり、緊急摘出手術が行われたのです」と当時を振り返る。
ボタン電池は、誤飲して食道に停滞すると短時間で重度の化学やけどを引き起こす。誤飲後すぐに摘出されたなかったリースちゃんの場合は食道で癒着して放電し、