つらい過去を持つマックスに“ボストン(Boston)”という新しい名前を付け、その夜を一緒に過ごした。
マルセラさんは「ボストンと最初の1週間を一緒に過ごしてわかったことは、女性よりも男性に恐怖心を抱いているということでした。誰が虐待していたのかはわかりませんが、きっとつらい過去があったのでしょうね。それでもボストンは少しずつ心を開き『この世の中には敵意や痛みだけではなく、愛情があるんだ』ということを理解していったのです」と嬉しい変化があったことを明かした。
その後、ボストンは犬の訓練学校で6日間を過ごし、「お座り」や「待て」などの基本的なしつけを学んだ。するとすぐに「引き取りたい」という申し出があったものの、その家の他の犬たちに馴染めず、24時間を待たずに返されてしまう。
マルセラさんは「引き取った女性にはすぐになついたボストンですが、他の犬が近づくと威嚇したそうです。ボストンは長い間の虐待で愛情に飢えていたのでしょうね」と語ると、ボストンのその後の変化について次のように述べた。
「ボストンが戻された後、私たちはボストンに他の犬とのかかわりを学ぶ訓練を受けさせました。そうして今は、14頭の犬を飼う男性の家に住んでいます。最初の頃の怯えたボストンはすっかり影を潜め、とても人懐っこくなりました。また遊ぶことが大好きで、じっとしていることがないようですよ。」
「引き取った男性はボストンのことをとても気に入ってくれて、ボストンもその男性が大好きなようです。ただ今の住処はあくまでも一時的なものなので、私たちはボストンを受け入れてくれる家族を募集しているところです。今でも幸せいっぱいのボストンですが、たくさんの愛情を注いでくれる家族が早く見つかることを祈っています。」
こうして小さな子供の思いやりから、愛に溢れた“第2の人生”をスタートしたボストン。このニュースには「ボストンに新しい家族が見つかるといいね」「ボストンの表情が全然違う。愛情って大切だね」「保護施設の手厚さに胸を打たれた」「子供の手紙が切ないね。この子も虐待を受けていないことを祈るよ」「温かくて、切ないニュース。ボストンを助けた子供も幸せでありますように」といったコメントがあがっている。
Max estaba muy asustado y hubo que acercarse con cautela para poder llevárselo. pic.twitter.com/HU7uDv4yjZ
— Mascotas Coyoacán 🐾 (@MascotaCoyoacan) November 22, 2020
画像は『Mascotas Coyoacán 2020年11月23日付Twitter「Hoy, domingo 22 de noviembre」』『Bored Panda 2021年2月1日付「Child Leaves His Puppy On A Park Bench With A Heartbreaking Note Because His Parents Abused The Dog」(Image credits: mascotascoyoacan)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)