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writer : yukke

【海外発!Breaking News】毎年届くサンタへの手紙に10年間返事を続けるカップル「なぜこのアパートに届くのか」今も分からず(米)

子供たちの純粋さに胸を打たれたジムさんとディランさんは、届いた手紙にサンタクロースとして返事を書き始めた。しかしたった2人ではその数にも限界がある。

22番街のアパートに届くという子供たちからの手紙(画像は『Miracle On 22nd Street 2019年12月7日付Instagram「TUNE IN ALERT」』のスクリーンショット)

そこでジムさんはマーケティング、ソーシャルメディア、ウェブデザインなどの仕事で関わっていたブロードウェイでの人脈を生かし、人々に支援を呼びかけた。すると家族や友人をはじめとした多くの有志が集まり、プレゼントの寄贈や手紙の返信への協力を申し出てくれるようになった。

2010年には450通の手紙のうち150通のリクエストに応えることができた2人は、より多くの子供たちに応えるべく「22番街の奇跡(Miracle on 22nd Street)」という非営利団体を立ち上げ、今年で10周年を迎える。同団体のウェブページでは、サンタの存在が必要な子供たちとその使い魔である“エルフ(ボランティアの人)”とのマッチングができるようになっている。

手紙の数は年々増えているといい、「Miracle on 22nd Street」のFacebookグループには現在11,593人のメンバーが参加している。

ジムさんとディランさんがこのアパートに住んでいたのは2010年から2年ほどで、その後2人は結婚してイギリスに移り住んだ。しかし2人の後に入居した住民らは、今でも「サンタ宛ての手紙」をアパートの伝統として引き継ぎ、手紙の整理やイギリスへの転送などに協力してくれるそうだ。

2人はこれからの活動について、次のように語っている。

「私たちはイギリスでも『Miracle on 22nd Street』の活動を広めたいと考えています。あのアパートに住んでいた2年間、イギリスの人から届く支援に感激していました。」

「『私たちにもこの団体からの手助けが必要だ』と多くのイギリスの家族から申し出がありました。すぐにでも(アメリカから)海を渡ってこの活動を広めることができたらいいなと思っています。」

なおジムさんとディランさんは、10年経った今でも「なぜサンタクロースへの手紙が22番街のアパートに届くのか、確かな理由は分からない」という。

ただ2人の住んでいたアパートのすぐそばには、作家のクレメント・クラーク・ムーア氏(Clement Clarke Moore)が詩『クリスマスの前の晩(The Night Before Christmas)』を書き上げた家があるため、「もしかしたらクレメント・ムーアの家の住所と近いことが原因かもしれませんね」とジムさんは話している。

画像は『Metro 2020年12月9日付「Couple who get hundreds of Santa letters by mistake have replied for 10 years」』『Miracle On 22nd Street 2019年12月7日付Instagram「TUNE IN ALERT」、2020年11月6日付Instagram「This year marks TEN YEARS of connecting families in need with real-life elves!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)

今年で活動10年目を迎える非営利団体「Miracle On 22nd Street」(画像は『Miracle On 22nd Street 2020年11月6日付Instagram「This year marks TEN YEARS of connecting families in need with real-life elves!」』のスクリーンショット)

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