クリスマスイブに煙突からやってきたのは、サンタクロースではなく猫だった―そんな絵本のような話がイギリスの民家で発生した。煙突と繋がる暖炉の中から猫の鳴き声がすると、家族は動物保護団体に連絡。スタッフが駆けつけて暖炉をのぞくと、中にはススまみれの猫がいたという。猫を救出したスタッフは「サンタのお手伝いをしていたのかも」とジョーク交じりに話している。『Metro』などが伝えた。
英ハンプシャー州ポーツマスのサウスシー在住の家族が今月24日、英国動物虐待防止協会(RSPCA)に電話で助けを求めた。
家族は「飼っている猫が、暖炉の近くで妙な行動をしていたんです。すると暖炉の中から、飼い猫とは別の猫の鳴き声が聞こえました。中に小さなサンタクロースがいるかも、と思いましたね」と発見当時のことを明かしている。
電話を受けたRSPCAは、すぐにスタッフのエミリー・ストダートさん(Emily Stodart)が一家のもとに駆けつけた。エミリーさんが暖炉を開けると、そこには身体中にススをつけた黒猫がいたのだ。
エミリーさんは「猫は暖炉の中で怯えており、機嫌が悪そうにしていました。救出後は家を歩き回り、明るい色の家具にススで汚れた肉球の跡を残していました。猫は時々、今回のような窮地に陥ってしまうことがあるんです。今回はサンタクロースを手伝っていたのかもしれませんね」と冗談を交えて話しており、