1歳になっても言葉が出ず、目を合わせることもなく、人にほとんど関心を示さなかった「自閉症スペクトラム障害」の男児が3年前、自宅に1匹の犬を迎えたことで驚くべき変化を遂げた。男児の母親が『Metro』『The Autism Site』などのインタビューに応じ、運命を変えたコッカー・スパニエルとの出会いや関わりについて語った。
英ハンプシャー、アンドーヴァー在住のヘイリー・カービィー=バルナーさん(Hayley Kirby-Bulner、44)の息子レオン君(Leo、4)は、人とコミュニケーションをとることが困難で強いこだわりを持つ発達障がい「自閉症スペクトラム障害、以下ASD」を抱えている。
レオン君の場合、1歳になっても言葉が出ずに自分の殻に閉じこもり、心配したヘイリーさんは2017年にメスのコッカー・スパニエル“ファーン(Fern、3)”を自宅に迎え入れた。そしてこの子犬との出会いが、レオン君に驚くような変化をもたらした。
ヘイリーさんは息子とファーンとの関わりについて、次のように語った。
「3年前のレオンは人にほとんど興味を示しませんでしたが、フォーンには一瞬で恋に落ちたのです。フォーンと接するレオンは、それまで私たちに見せたことがないような輝く目をしていました。そしてフォーンは、レオンにとってかけがえのない存在になったのです。」
「レオンは人間よりも動物が好きなのです。ファーンとはかくれんぼをして遊び、眠るのも一緒。お揃いの服も持っているベストフレンドなんですよ。」
「何よりも素晴らしいことは、レオンが心を開き少しずつ発話するようになったことです。ファーンがやってきて3年、レオンはコミュニケーションをとるのが上手になり、目を見て話をしてくれます。それにノンストップでおしゃべりをするんですよ。」
ヘイリーさんによると、ファーンはASDの子のアシスタントドッグ(介助犬)の訓練を受けており、