オランダで電車の脱線事故が発生した。高架の端を突き破ってしまった車両は落下すると思われたが、その先に建てられたクジラの尻尾の像に乗り上げ、落下を回避できたという。像の作成者も「奇跡的だ」と驚いている。『Mirror』『Forbes』などが伝えた。
オランダの南ホラント州スパイケニッセのメトロ・デ・アカース駅で今月2日午前0時半頃、脱線事故が発生した。この駅は路線CとDの終点であり、最終電車を線路の端に移動させようとするとブレーキがかからず、電車は止まることができなくなった。
線路は池の上に作られた高架にあり、電車は高架の端の部分を突き破り10メートル下の池に落下することが危惧されたが、隣接するように設置されたクジラの尻尾の像の上に乗り上げて奇跡的に停止した。この事故の衝撃で車両には小さな炎も上がったが、すぐに消し止められたという。
2002年にこの「クジラの尻尾」という作品を制作したデザイナーのマーティン・ストラジズさん(Maarten Struijs)は「およそ20年も経っているので、プラスチックの部分が壊れてしまうかと思いました」と壊れずに電車を支えたことが奇跡的だと驚いている。
続けてマーティンさんは「電車がクジラの像の上に乗っている光景があまりにも芸術的なので、何枚か写真を撮っておこうと思っています」と明かした。マーティンさんだけでなく多くの人がこの奇跡的な事故に関心を寄せ、