ドミニカ共和国の首都サントドミンゴで先月25日、19歳の女性がバイクに乗った2人組に酸攻撃を受けて重傷を負うという事件が発生した。事件の様子は監視カメラが捉えて拡散し、数日後に犯人が逮捕された。『The Sun』『Diario Libre』などが伝えている。
2児の母であるヨカイリ・アマランテ・ロドリゲスさん(Yocairi Amarante Rodriguez、19)が先月25日、仕事を終えて車に乗り込んだところをバイクに乗った2人組の男に襲われて重傷を負った。
目撃者によると、バイクは1人が運転し、後ろに乗っていたもう1人がヨカイリさんの頭に酸をかけたそうだ。監視カメラの映像では、ヨカイリさんが車から降りて助けを求める様子やバイクに乗った2人組が車の横を通り過ぎていく様子が見て取れる。悲鳴をあげるヨカイリさんには近くにいた女性が駆け寄っており、ヨカイリさんの顔に水のようなものをかけて寄り添う男性の姿も映し出されている。この時ヨカイリさんのTシャツは色が変わっており、目が見えないのか両手を前に出して泣き叫び、酷く苦しんでいるように見える。
ヨカイリさんはその後、救急隊によって近くの「Ney Arias Lora」病院に搬送されたが重傷で、熱傷専門病棟のエディ・ブルーノ医師(Eddy Bruno)は当初「身体の40%に熱傷を負い、頭や顔の傷はかなり深く大変危険な状態。失明の危険もある」と述べていた。
だが10月に入ると、病院は「回復の兆しが見られ、左目の視力はあるようだ。少しなら話をすることも可能で、上手くいけば顔の形成手術を開始することができるかもしれない」と明かした。それでも熱傷の治療には今後4年で最低でも20~25回の手術が必要で、